ビンテージとはワインを醸造した年や、当たり年に作ったワインのことを指しますが、古着業界ではただ古いだけではなく年月を経て味わいがでた古着を指します。古くても価値の高いものや希少品という意味でも使われていますが、ビンテージ用語とはディティールなどの古着を語るのに欠かせない専門用語のようなものです。一般的には知られていませんが、古着に興味がある方、古着屋の店員さんと仲良くなってみたい方などは覚えておくのもいいでしょう。ここでは、ビンテージ用語を項目別にご紹介いたします。ビンテージ用語がわかると古着がさらに身近になります。ぜひ、参考にしてくださいね!

ジーンズに関するビンテージ用語

ビンテージジーンズといえばリーバイスをおいては語れません。自然とリーバイスに関する用語も多く作られていますので、基本をここで確認していきます。リーバイスのシンボル的なリーバイス501は数年おきにモデルチェンジをしており、それぞれ呼び方が異なります。略式年表でみていきましょう。
~37年代  サスペンダーボタン付き
42~46年代 シンチ付きXX
46~54年代 大戦モデル
54~66年代 革パッチXX
54~66年代 紙パッチXX
66~69年代 BigE
69~74年代 66model
74~86年代 赤耳
81年代からはレギュラーも登場し、86年頃まで平行して赤耳とレギュラーが製造されています。

赤タブ

リーバイスのバックポケットに赤いタグが付いているのはご存知でしょうか?赤タブとはその赤いタグを指します。リーバイス社の商標登録がされており、その位置まで厳格に決められています。、オレンジタグや黒タグもあるので探してみるのもいいでしょう。

インディゴ

インディゴは天然の藍色染料で、これを使ってジーンズを染めています。この青のことはインディゴブルーとも呼ばれ、

アタリ

古着の醍醐味ともいえる新品には無いかっこ良さ!生地が擦れて適度に色落ちした部分の呼び方です。

ストーンウォッシュ

これはご存知の方も多いでしょう。使い込んだ風合いを出すために軽石とともに洗った色落ちジーンズを指します。自然な色落ちやダメージ具合など古着のならではの風合いを作り出すことも可能です。

アーキュエイトステッチ

ビンテージジーンズにはリーバイス社のものが多くあるのは有名な話で、リーバイスにまつわるビンテージ用語も数多くあります。これもその一つで、 リーバイスのバックポケットに施されたアーチ状のステッチをアーキュエイトステッチと呼びます。これは、リーバイスがバックポケットの補強布をつけるために考案したステッチですが、多くのメーカーが類似の商品をだしたため商標登録をしたものです。

イエローステッチ

リーバイスでは、黄色いステッチに綿糸を使っており、ここからイエローステッチやバナナイエローとも呼ばれます。時代によって糸の質やステッチが変わるためどんな時代のジーンズなのか、その時の空気感がわかる場所でもあります。

トップスに使われるビンテージ用語

古着はジーンズだけではありません。トップスにもメジャーなものやそうでないものまでさまざまなビンテージ用語がありますので、早速みていきましょう。

カウチン

これは知っている方も多いのではないでしょうか?カナダのバンクーバーに住んでいたインディアンの防寒着です。柄によってカナダ側に住んでいるのかアメリカ側に住んでいるのかがわかるようになっているので選ぶ際は注目してみるのもいいでしょう。動物柄やスポーツ柄はアメリカ側、ベーシックなものはカナダ側です。

アローポケット

主にウエスタンシャツに多く見られる細工で、矢の様な形になったポケットを指します。

エルボーパッチ

上着の袖についている肘当てといえばわかりやすいでしょうか?補強の為に布やレザーで付けられたものです。エルボーは肘、パッチは次布という意味があります。

エンジニアジャケット

屋内作業用のジャケットで、ワークウェアの一種を指します。動きやすく、衿などが省略されたデザインが特徴です。

シアサッカー

凹凸のある部分と平らな部分から構成されていて表情豊かな織物です。サラッとしており清潔感があるのでパジャマ地にも使用されることがあります。古着でもさまざまなシャツに使用されていますが、シアサッカーで作ったアロハシャツはよくみかけます。

ブランド名もビンテージ用語

J・Cペニー やスイート・オール、アコムなどのブランド名もビンテージ用語として使用されています。オシュコシュビゴッシュなど現在も健在で人気の高いブランド名から、もう生産を中止したレアなブランドまでさまざまあります。

慣れれば仲間入り

何度も古着屋に通い、徐々にスタッフや常連さんと話せるようになると、古着についてより深く語れるようになるのは嬉しいですね。
また、古着屋さんのスタッフと仲良くなると、仕入れの時期やおすすめの商品などを早めに教えてもらえる可能性や、好みを覚えてもらうと入荷通知を貰えるなどメリットもあります。
もちろん知っていなくても何の問題もありませんが、知識があればより深い楽しみ方もできます。無理せず少しづつ興味の持てるところから攻略してみてはいかがでしょうか?